レガシーのゴブリンについて【④実戦編】

今回でひとまずデッキ紹介は終わりです。
④実践編ではゴブリン「っぽい」動きが紹介できればと考えています。
主にバイアルが絡んだ動きが中心となりそうですが、気軽に見てもらえればと思います。

・例題用サンプルデッキ
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD06803K/

１.ロードが絡んだ動き
①ロード+群衆追い
瞬間的に高いクロックを叩き出すことが出来る組み合わせです。
戦長の軽減能力+速攻付与により想像しづらいダメージが相手に入る事になります。

②ロード+タップ能力持ち
ゴブリンの名手や稲妻造り士、クレンコなどのタップを含む起動型能力を持ったクリーチャーが場に出た瞬間から仕事をするようになる為相手がケアしづらいタイミングで相手のクリーチャーを除去したり、勝負を決める事が出来ます。

２.稲妻造り士が絡んだ動き
①バイアル(４)+稲妻造り士
インスタントタイミングで「覇権」を誘発させる事ができます。
本来デメリット能力ですが、除去から重要なクリーチャーを護ったり、ＣＩＰ能力を持ったゴブリンを追放する事で任意のタイミングでＣＩＰを再び誘発させる事ができます。ただし場にゴブリンかシャーマンがいないと場に出た時に覇権の効果で生贄に捧げなくてはならない為タイミングが重要です。

②スカークの探鉱者+キキジキ+稲妻造り士
いわゆる「無限(ダメージ+赤マナ)コンボ」です。この3体が揃ったら…
①キキジキで稲妻造り士をコピー
②コピーの覇権でキキジキを追放
③速攻を持ったコピーで相手本体に３点
④スカークの探鉱者の能力でコピーを生贄にし赤マナ１を出す。
⑤キキジキがアンタップ状態で場に戻る→①に戻る
大味なコンボですが、そもそもゴブリンが即死を狙っている、狙えるという認識を持ったプレイヤーは多くありません。
ただしキキジキは修復の天使や双子などの相方を持つ事から「ヤバい奴が来た…」と２秒後には除去を打たれる事でしょう。そここそがこのコンボを狙うチャンスです。

他にも焼却者やキキジキは単品で既にシナジーの塊なので細かく説明しきれませんね。
後は汁婆も１枚コンボな節があるので省略します。
いくつか例題を出してみますので頭をゴブリンにして考えてみてください…ん？

☆例題①(状況設定がグダグダですが遊びだと思って許してね)
・相手ＵＲデルバー【ハンド３枚 ライフ15】
土地：島・ボルカ・不毛の大地(フルタップ)
生物：ネメシス(アンタップ)・デルバー裏(タップ)・若き紅蓮術士(アンタップ)・1/1トークン(アンタップ)

・あなた(ゴブリン)【ハンド３枚→女看守・群衆追い・魂の洞窟 ライフ14】
※ギタクシア派の調査により群衆追い・魂の洞窟は相手に見えています。
土地：魂の洞窟・リシャーダの港・山
生物：戦長・従僕
その他：バイアル(３)

今は相手ターンでエンド前の優先権を貰った所です。
こちらのバイアルスタートに対して相手はデルバー→紅蓮術士→ネメシスと生物連打で強引にダメージレースを奪いに来ました。盤面のクロックは絶望的ですが、ここであなたはこのゲームに既に勝っているという事に気が付きます。さぁここから相手をあっと言わせてみましょう。

☆回答(この下に白字で書いてあります)
①相手ターンのエンド前にバイアル(３)から女看守(女看守サーチ)
②自ターンのアップキープバイアルのカウントは(３)のままドロー(ドローは何でも良い)
③バイアル(３)から女看守(名手サーチ)
④魂の洞窟とリシャーダの港からゴブリンの名手キャスト～起動で紅蓮術士とトークンを除去
⑤もう一枚の洞窟から群衆追いをキャスト
⑥フルパン(戦長(2/2)・群衆追い(11/２)・従僕(1/1)・女看守(1/1)・女看守(1/1)・名手(1/1))で相手のネメシスが戦長をブロックしても15点通ります。


☆例題②
・相手デス＆タックス【ハンド３枚 ライフ16】
土地：平地３枚(タップ)・魂の洞窟(タップ)・リシャーダの港(タップ)※セットランド済
生物：ルーンの母(アクティブ/アンタップ)・サリア(アンタップ)・石鍛冶(アンタップ)・ミラディンの十字軍(十手装備アンタップ)
その他：梅澤の十手

・あなた(ゴブリン)【ハンド４枚 スカークの探鉱者/モグの戦争司令官/女看守/焼却者　ライフ８】
土地：山・リシャーダの港(フルタップ)
生物：タクタク・戦長・名手
その他：バイアル(１)・バイアル(４)

デス＆タックスとの消耗戦であなたは土地が伸ばせず、相手の火と氷の剣を何とかバイアルからのタクタクで対応しました。
しかし相手は石鍛冶の神秘家から十手をサーチ、あなたはリシャーダの港を起動して装備させまいと動きますが相手は土地を引きミラディンの十字軍に装備。
序盤のダメージ差が大きく相手は迷わず十字軍でアタック！この攻撃が通れば十手のカウンターを二回目のパンチに載せて相手の勝ちです。しかし、あなたはこのゲームに既に勝っているという事に気が付きます。さぁここから相手をあっと言わせてみましょう。
※なお相手は装備に全マナを注ぎ込んでいるため第二メイン以降特に動きは無さそうです。

☆回答(この下に白字で書いておきます)
①バイアルからスカークの探鉱者を出す。
②タクタクで十字軍をブロック後、探鉱者の能力で生贄に(名手誘発で１点、相手残15)
③アップキープバイアルは(２)と(５)に。
④バイアル(２)からモグ、土地(２マナ)から女看守(キキジキサーチ)、バイアル(５)からキキジキ
⑤キキジキで名手をコピー
⑥２体の名手で２点(残13)→モグを生贄→２点(11)→トークン→２点(9)→トークン→２点(7)→女看守→２点(5)→キキジキ→２点(3)→名手本体(生贄)→１点(2)→戦長(トークンはキキジキの効果で速攻を持っている)→１点(1)→スカーク→１点(０)
※盤面の設定は何となく考えているのでガバガバですし、プレイヤーによってはそういう選択をしない事もあるのであくまで「遊び」として考えてみてください。

さて、４回に渡って無駄に長々とゴブリンをご紹介してきました。
本当はもっと色んな例題を出して動きをご紹介したいのですが、とても疲れる作業で２つであっさり断念しましたｗｗ
「ここから何とか勝てないかな？」「このカード引けばここから捲れる」とか考えられる所もこのデッキの魅力だと思います。
「ぶん回り」「シルバーバレット」「インスタントタイミングでの駆け引き」「爆発力」ＭＴＧの楽しさの要素の多くを含んでいるゴブリンというデッキ。
もし機会があったらぜひ使ってみて下さい(勝てるとは言っていない)