レガシーのゴブリンについて【③スペル編】
2017年11月19日 Magic: The Gathering コメント (2)今回は土地とクリーチャー「以外」のスペルについてご紹介していきます。
とは言うものの、土地が22~23枚、クリーチャーが27~30枚程度となるゴブリンのスペル枠はせいぜい7~11枚といった所です。
その内「霊気の薬瓶」が4枚入る事を考慮すると3~7枚程度のスロットしかありません。
・主要カード紹介
①タール火(R)部族・インスタントーゴブリン【1~4枚】
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。タール火はそれに2点のダメージを与える。
部族版「ショック」です。
基本的にゴブリンの除去の中心は4枚の「宝石の手の焼却者」が長らく担ってきました。先手1T「ゴブリンの従僕」に対してブロッカーを立てても返しのターンに焼却者で除去しつつ従僕のパンチを通すことが出来る為です。
1T「従僕」は「バイアル」と並んでゴブリンにおける最高のスタートでした。あの悪魔が印刷されるその時までは。そう「死儀礼のシャーマン(1/2)」です。
また「石鍛冶の神秘家(1/2)」も同様に「従僕」価値を大きく下げました。
レガシー環境の多くの主要クリーチャーはタフネスが2以下である事が多く、「ゴブリンの女看守」でサーチ出来る事、「ゴブリンの首謀者」でハンドに加えられる事からもタール火はゴブリンにとって使い勝手の良いスペルです。本体に打ち込む事もありますね。
②紅蓮操作(4)(R)(R)インスタント【1~2枚】
あなたは、紅蓮操作のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある赤のカードを1枚、追放することを選んでもよい。好きな数のクリーチャーを対象とする。紅蓮操作はそれらに4点のダメージを、望むように割り振って与える。
個人的に大好きなカードです。
上記の通りレガシーではタフネスが2以下のクリーチャーが多く…
「死儀礼」「デルバー」「石鍛冶」「ヤンパイ」などを中心に2体2交換を狙う事の出来るカードです。
基本的にはアド損しない事・盤面の有利を取り返す事を意識して相手の展開を見てからキャストする事が理想的と考えられますが、時には1対2交換をしてでも盤面の優位性やテンポを優先する攻撃的な使い方が求められる事もあります。
紅蓮操作は特にデルバー戦で真価を発揮するカードです。
ピッチコストで使用出来る事により「目くらまし」や「呪文貫き」をケアしやすいという利点があります。
各種デルバーは主に序盤にクロックを展開、相手の妨害をしつつ「真の名の宿敵」や火力で序盤のリードを守りきってゴールしたいと考えています。
生物の線が細い「デルバー」ではクリーチャーが初手に1枚で後はスペルという初手はざらです。
仮に…
相手1T:アンシーからデルバー
自分1T:ゴブリンの従僕
相手2T:デルバー変身(殴らないでエンド)
こんな時には思い切って紅蓮操作を自分の2Tメインに打ってみても良いかもしれませんね。
ゴブリンの従僕への回答が「変身したデルバーだけ」である可能性が高く見える為です。
出来るだけライフを詰めてから「真の名の宿敵」や探査クリーチャーでスムーズに勝ちたいデルバーとしては初手のクリーチャーを捌かれるとテンポ良くクロックを刻めなくなります。
その間にバイアルが育ち、土地が伸びれば盤面のクロックで優位に立ちやすくなり、デルバーが強い「序盤戦」を飛ばして中盤戦にもつれこみやすくなります。デルバー2体のなどのいわゆる「ぶん回り」を咎める事が出来るこのカードはその時間を生み出してくれます。あくまでハンドを2枚消費して打つ事を前提としたスペルなので1~2枚の採用となる事が多いです。
③虚空の杯(X)(X) アーティファクト【3~4枚】
虚空の杯はその上にX個の蓄積(charge)カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
プレイヤーが、この上に置かれている蓄積カウンターに等しい点数で見たマナ・コストを持つ呪文を1つ唱えるたび、その呪文を打ち消す。
海外のゴブリンプレイヤーはあまり使用しませんが、日本では採用される事の多いカードです。
「渦まく知識」「思案」はもちろん「稲妻」「剣を鋤に」「致命的な一押し」などのピン除去を軒並みシャットアウトしてくれる虚空の杯はレガシーの多くのデッキにとって天敵となるカードです。
ゴブリン目線でもバイアル・ラッキー・タール火とリスクはありますが、基本的にバイアルやラッキーはキープ基準ですので、初手にある事を前提で考えて共存させる事が多いですね。
前回タッチカラーについてご紹介しましたが、単色のゴブリンでもレガシーで戦えると書いたのはこのカードの存在が大きいです。土地とキャントリップ多めのハンドをキープしたコンボはチャリスを置かれるとナチュラルドローで回答やコンボ成立を狙わなければならず、殴り切るだけの時間を得る事ができます。
コンボに対してメインを取れるというのは非常に大きなメリットです。
対策カードを積んだ状態で2本中1本取れば良い訳ですし、G2に負けてもG3を先手で動けるのは可能性が残ります。
また除去を封じる事で「群衆の親分、クレンコ」や「稲妻造り士」、「ボガートの汁婆」など盤面に残れば勝ちというクリーチャーを護る事ができます。このケースで勝つ事は非常に多いですね。
このカードを採用する場合、当然タール火は入って1枚です。
逆にこのカードを取らずタール火を多めに積むことでフェアデッキに対して有利な構成を選択することもできます。がしかし大会などでも勝つ事を考えるとコンボに対して「メインは落としてもサイド2本とれば良い」というのは甘えでしょう。
相手も「対策の対策」を練ってくる訳ですから、サイド後のゲームが必ずしもこちらに有利に進むわけではありません。
海外勢が虚空の杯を使わないのは群衆追い4枚などの「早い」ゴブリンを組む事が多い為です。
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD09411S/
「相手がコンボなら決められる前に勝てばいい」という考え方です。これもあり。
「巣穴の運命支配」「歪める嘆き」辺りはメインから投入する事もあるかなと感じています。
「紅蓮操作」と似た役割としては「唐突なる死」良いかもしれません。
他にも「梅澤の十手」「バジリスクの首輪」などの装備品もゴブリンとは相性が良いと感じます。
枠が限られているからこそ、1枚で一定のカードパワーや有用性が求められるゴブリンのスペル。
使用者の個性やデッキの方向性が見える部分ですね。
テスト
とは言うものの、土地が22~23枚、クリーチャーが27~30枚程度となるゴブリンのスペル枠はせいぜい7~11枚といった所です。
その内「霊気の薬瓶」が4枚入る事を考慮すると3~7枚程度のスロットしかありません。
・主要カード紹介
①タール火(R)部族・インスタントーゴブリン【1~4枚】
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。タール火はそれに2点のダメージを与える。
部族版「ショック」です。
基本的にゴブリンの除去の中心は4枚の「宝石の手の焼却者」が長らく担ってきました。先手1T「ゴブリンの従僕」に対してブロッカーを立てても返しのターンに焼却者で除去しつつ従僕のパンチを通すことが出来る為です。
1T「従僕」は「バイアル」と並んでゴブリンにおける最高のスタートでした。あの悪魔が印刷されるその時までは。そう「死儀礼のシャーマン(1/2)」です。
また「石鍛冶の神秘家(1/2)」も同様に「従僕」価値を大きく下げました。
レガシー環境の多くの主要クリーチャーはタフネスが2以下である事が多く、「ゴブリンの女看守」でサーチ出来る事、「ゴブリンの首謀者」でハンドに加えられる事からもタール火はゴブリンにとって使い勝手の良いスペルです。本体に打ち込む事もありますね。
②紅蓮操作(4)(R)(R)インスタント【1~2枚】
あなたは、紅蓮操作のマナ・コストを支払うのではなく、あなたの手札にある赤のカードを1枚、追放することを選んでもよい。好きな数のクリーチャーを対象とする。紅蓮操作はそれらに4点のダメージを、望むように割り振って与える。
個人的に大好きなカードです。
上記の通りレガシーではタフネスが2以下のクリーチャーが多く…
「死儀礼」「デルバー」「石鍛冶」「ヤンパイ」などを中心に2体2交換を狙う事の出来るカードです。
基本的にはアド損しない事・盤面の有利を取り返す事を意識して相手の展開を見てからキャストする事が理想的と考えられますが、時には1対2交換をしてでも盤面の優位性やテンポを優先する攻撃的な使い方が求められる事もあります。
紅蓮操作は特にデルバー戦で真価を発揮するカードです。
ピッチコストで使用出来る事により「目くらまし」や「呪文貫き」をケアしやすいという利点があります。
各種デルバーは主に序盤にクロックを展開、相手の妨害をしつつ「真の名の宿敵」や火力で序盤のリードを守りきってゴールしたいと考えています。
生物の線が細い「デルバー」ではクリーチャーが初手に1枚で後はスペルという初手はざらです。
仮に…
相手1T:アンシーからデルバー
自分1T:ゴブリンの従僕
相手2T:デルバー変身(殴らないでエンド)
こんな時には思い切って紅蓮操作を自分の2Tメインに打ってみても良いかもしれませんね。
ゴブリンの従僕への回答が「変身したデルバーだけ」である可能性が高く見える為です。
出来るだけライフを詰めてから「真の名の宿敵」や探査クリーチャーでスムーズに勝ちたいデルバーとしては初手のクリーチャーを捌かれるとテンポ良くクロックを刻めなくなります。
その間にバイアルが育ち、土地が伸びれば盤面のクロックで優位に立ちやすくなり、デルバーが強い「序盤戦」を飛ばして中盤戦にもつれこみやすくなります。デルバー2体のなどのいわゆる「ぶん回り」を咎める事が出来るこのカードはその時間を生み出してくれます。あくまでハンドを2枚消費して打つ事を前提としたスペルなので1~2枚の採用となる事が多いです。
③虚空の杯(X)(X) アーティファクト【3~4枚】
虚空の杯はその上にX個の蓄積(charge)カウンターが置かれた状態で戦場に出る。
プレイヤーが、この上に置かれている蓄積カウンターに等しい点数で見たマナ・コストを持つ呪文を1つ唱えるたび、その呪文を打ち消す。
海外のゴブリンプレイヤーはあまり使用しませんが、日本では採用される事の多いカードです。
「渦まく知識」「思案」はもちろん「稲妻」「剣を鋤に」「致命的な一押し」などのピン除去を軒並みシャットアウトしてくれる虚空の杯はレガシーの多くのデッキにとって天敵となるカードです。
ゴブリン目線でもバイアル・ラッキー・タール火とリスクはありますが、基本的にバイアルやラッキーはキープ基準ですので、初手にある事を前提で考えて共存させる事が多いですね。
前回タッチカラーについてご紹介しましたが、単色のゴブリンでもレガシーで戦えると書いたのはこのカードの存在が大きいです。土地とキャントリップ多めのハンドをキープしたコンボはチャリスを置かれるとナチュラルドローで回答やコンボ成立を狙わなければならず、殴り切るだけの時間を得る事ができます。
コンボに対してメインを取れるというのは非常に大きなメリットです。
対策カードを積んだ状態で2本中1本取れば良い訳ですし、G2に負けてもG3を先手で動けるのは可能性が残ります。
また除去を封じる事で「群衆の親分、クレンコ」や「稲妻造り士」、「ボガートの汁婆」など盤面に残れば勝ちというクリーチャーを護る事ができます。このケースで勝つ事は非常に多いですね。
このカードを採用する場合、当然タール火は入って1枚です。
逆にこのカードを取らずタール火を多めに積むことでフェアデッキに対して有利な構成を選択することもできます。がしかし大会などでも勝つ事を考えるとコンボに対して「メインは落としてもサイド2本とれば良い」というのは甘えでしょう。
相手も「対策の対策」を練ってくる訳ですから、サイド後のゲームが必ずしもこちらに有利に進むわけではありません。
海外勢が虚空の杯を使わないのは群衆追い4枚などの「早い」ゴブリンを組む事が多い為です。
http://www.hareruyamtg.com/jp/k/kD09411S/
「相手がコンボなら決められる前に勝てばいい」という考え方です。これもあり。
「巣穴の運命支配」「歪める嘆き」辺りはメインから投入する事もあるかなと感じています。
「紅蓮操作」と似た役割としては「唐突なる死」良いかもしれません。
他にも「梅澤の十手」「バジリスクの首輪」などの装備品もゴブリンとは相性が良いと感じます。
枠が限られているからこそ、1枚で一定のカードパワーや有用性が求められるゴブリンのスペル。
使用者の個性やデッキの方向性が見える部分ですね。
テスト
コメント
死儀礼はラッキーが止まるだけなので許せますが、石鍛冶はそのままゲームセットになるのでやはり許せませんよw
低マナコストでありながら1枚で完結した能力を持ったクリーチャーのマナレシオを上げてしまったのか理解できません。タクタクの潰し屋は石鍛冶がいなかったらメインには少なくとも不要なカードですから、奴は罪深いですよw